椎間板ヘルニア

 

首・腰におこるものがほとんどで、首(頸椎ヘルニア)の場合は、手や腕に神経痛、しびれ、筋力の低下などが起こり、腰(腰椎ヘルニア)では足のしびれ、筋力の低下、感覚がにぶくなるなどの症状が出てきます。
また、くしゃみやせきなどのちょっとした衝撃で、痛みを感じる事もあります。

 

日常生活において、くずれた姿勢を長年取り続けていると、首や腰に大きな負担がかかってしまいます。

正常な人の背骨は、横から見るときれいなS字カーブを描いていますが、姿勢が悪いと歪んでしまい、椎間板にも圧迫がかかってしまいます。
その結果、椎間板ヘルニアなどの骨格の異常につながると考えられています。

 

ただ、病院の画像診断(MRI等)でヘルニアが見つかった人でも、症状が出ない方もいます。
逆に少し出ているだけで、激痛を伴う方もいます。

 

実は、痛みの有無・痛みの強弱と、ヘルニアの有無の関連性は、わずか20%しかないという医学発表もあります。


ヘルニアは手術しない限り、なかなか完全に神経圧迫を取り除くことはできませんが、手術した人でもまだ腰が痛いという話は、よく聞きます。

つまり、原因はヘルニアからの痛みではない可能性もあります。

 

・「日中、起きていると痛いけど夜寝れば楽になる」

この様に、1日のうちに痛みの波がある人は、手術をしなくてもよくなる可能性があります。
ヘルニアに負担がかかりやすい姿勢はありますが、朝にヘルニアが飛び出て、夜に引っ込むことは考えにくいです。

ヘルニアが神経にあたって痛いのであれば、1日中痛いはずです。

 

病院での椎間板ヘルニア治療は、痛み止め薬の服用、電気治療、手術などがあります。

当院の「手技療法」では出てしまったヘルニアを、直接 引っ込ませることはできません。

 

しかし、椎間板はゼラチン状の髄核とコラーゲンが主成分ですので、患部に負担を掛けないようにすれば周囲の軟部組織(筋肉・腱など)に、徐々に吸収されることが分かっています。 

 

そこで 接骨院・整骨院・鍼灸院では、局所(ヘルニアが起こった部分)に負担を掛けている姿勢の癖を改善するために、骨格の状態を整えます。

ただし、ヘルニアを起こしている椎間部に、『バキバキ・ボキボキ』と瞬発的な強い外力を与えるのは厳禁です。

動きの悪い関節部をゆっくりと揺らしたり、弱めの持続圧を繰り返し与える『関節モビライゼーション』で関節拘縮を改善します。

 

また、鍼灸や柔整マッサージで硬くなった筋肉をほぐしたり、温めたり電気を掛けることで患部の血行を改善します。

 

治療期間は長くなりますが、手技療法で適切な施術を受けることで、手術をしないで痛み・しびれから解放される方も結構いらっしゃいますよ。

手術を決める前に、適切な施術のできる院で「手技療法」を試していただければ幸いです。